KEITAMARUYAMA ANTHOLOGYレビュー:夢みたいな本だった

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KEITAMARUYAMA(ケイタマルヤマ)。

デザイナー・丸山 敬太さんの服のブランド名である。

 

わたしがKEITAMARUYAMAという名を初めて聞いたのは、漫画家・羽海野チカさんと、丸山さんが2014年にやり取りをされていた時だったと思う。

 



▼その当時のやりとりがこちら

posfie.com

 

その後、羽海野先生の原画展が開催されたとき、実際にこのドレスを見て「あまりにも素敵すぎる」と感銘を受けたのを今でも覚えている。

 

 


「いつか自分もKEITAMARUYAMAの服を着てみたい」。


そう思っていたものの、東京都で正社員・年収税引き前298万円で生活をしていた女には、購入する資金力はなく…。

 

ただtwitterでKEITAMARUYAMAの情報を追い、時々イベントに参加させてもらいながら、気が付けば10年(!)が経過していた。

 

www.youtube.com

過去参加したイベント。超席が近かった


去る2024年。


KEITAMARUYAMAは祝・デビュー30周年。それを祝い、1年をかけて「丸山百景」というプロジェクトを立ち上げた。

 

今回ご紹介する、KEITAMARUYAMA ANTHOLOGYは30周年の集大成として、発刊された1冊である。

わたしはこの情報を得て、すぐにクラウドファンディングにて本書を購入した。(現在は終了)

 

 

ちなみに、いまならamazonで限定サイン本を手に入れることができる.

 

▼こちらから購入可能

 

サイン本、本当に本当に欲しいのだが同じ本を2冊購入できるほど家の収納がないため、なくなく購入を断念している。


誰か買ってわたしの本と交換して欲しい。

オタクはすぐサイン本が欲しくなるので…。

 

KEITAMARUYAMA ANTHOLOGYのすごいところ

この本何がすごいのかというと、
①作家陣があまりにも豪華
②描かれた作品を直接見ることができた ということだ。

 

KEITAMARUYAMA ANTHOLOGYのすごいところ①:作家陣の豪華さ

今回参加された作家さんは総勢11名。

 

 

人生の中で「少女漫画」というものを読んだことがある人間なら、一度は誰かの名前を見たことがあるだろうラインナップである。


そんな豪華作家陣が「KEITAMARUYAMA」をテーマにオリジナル作品を発表しているのだ。

 

到着した本を一通り読んで、一番最初に出た感想は「圧がすごい」だった。

 

 

30年、最前線で作品を生み出してきた人だからこそできるアンソロジー

紡ぎだされる作品も愛、それにこたえる丸山さんの感想も愛。

一流と一流の愛あるやりとりが一冊の本になっているのだ。


そりゃ25.7 x 18.2 x 13 cmにもなる。下手な辞書より重い。

装飾も色鮮やかで、どのページも美しく、嫌みのない「圧」を感じる作品集だなと読ん

でいって思った。

 

KEITAMARUYAMA ANTHOLOGYのすごいところ②:描かれた作品を直接見ることができた

残念ながら開催期間は終了してしまったのだが、ポップアップストアという形で、アンソロジー内で出てきた作品や、丸山さんが紹介された漫画を見る機会があった。

 

作中に登場するアーカイブ作品・テキスタイルの展示は、本書を読んだあとだからこそ「これはあの作品に出てきた…!」とにやにやしながら見ることができた。

 

 

「こうした“作品を立体的に見る”体験は、通常であればメディアミックスや実写化などを通してでなければなかなか実現できないものだ。

 


ただ、今回のように「作品が世に存在する」状態であれば、「これがあの作品にでてきたもの!」と、より感動できる要素になりえるのだと、今回のポップアップストアで知ることができた。

 

個人的にめちゃくちゃ面白い体験であったなと思う。

 

KEITAMARUYAMA ANTHOLOGYは夢みたいな本だ

30周年の集大成として、発刊されたKEITAMARUYAMA ANTHOLOGY

 

作家さんのファンが買っても、KEITAMARUYAMAのファンが買っても、「創作」が好きな人が買っても「いいものを手に入れたな」と思える一冊だ。

 

30年というとんでもなく長い期間の中で、さまざまな挑戦をしてきたからこそ出来上がった愛ある一冊を、是非いろいろな人が手に取ればいいなと思う。


わたしも、丸山さんのようにたくさんの変化やチャレンジをできる大人になりたいなあ。

 

 ▼今回ご紹介した本はこちら